正常性バイアスについて

正常性バイアス（Normalcy bias）・・・ウィキペディアより抜粋
　『自然災害や火事（山火事、放火など）、事故・事件（テロリズム等の犯罪、ほか）などといった何らかの被害が予想される状況下にあっても、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」などと過小評価したりしてしまう人の心の特性[1]。「正常化の偏見」、「恒常性バイアス」とも言う。』

　私自身が経験したことを書きます。携帯から聞き慣れない警告音がしたと同時に地震が和歌山地方で発生して、それに備えて欲しい旨のメッセージが届きました。私はすかさず会社のビルを出て、避難しましたが他の社員は誰も出てこないことがありました。それは誤報であることがあとで判明しました。
１．その時の心理は「住んでいる所は地震源より遠いので大丈夫だろう」とか「どうせ小さい地震だろう」とか「ビルだから大丈夫」という根拠の無い結論をした者が多くいた。
２．お互いに顔を見合わせ「どういうこと？」と言い合っただけであったり、中にはネットで調べて何も出ていないから「大丈夫」という結論に達した者もいた。
１．は自分に都合よく解釈しただけ、２．は群集心理に基づくものであると考えられる。１．と２．が合わさると結果、何もしない事に繋がる。

被害が大きい地震は数十年に一年にまさしく「忘れたときにやってくる」ものです。あとで笑われてもいいじゃないですか。危険を回避する行動を日頃から鍛えておきましょう！瞬発力がいざと言うときには大事なのです。それと集団でのリーダー的存在の判断が多くの人の命を救うことになるのですよ。

韓国客船沈没事故の修学旅行生も死ぬ直前まで冗談を言い合っていたのですよ。これはまさしく正常性バイアスの典型例です。