バターとマーガリン、何が違う？

・バター
　乳の脂肪分から作られ、常温ではわずかに黄色味をおびた白色の固体

・マーガリン
　植物性・動物性の油脂を原料とし、材料を乳化、練り合わせた加工食品。



なぜマーガリンはトランス脂肪酸を含むのか
トランス脂肪酸は、植物油に水素を加え、常温でも固体化させるための処理過程で生成されます。
マーガリンのあの「塗りやすい固さ」にするための処理の過程でトランス脂肪酸は生まれるのです。











ちなみに....トランス脂肪酸は

植物性油脂（いわゆるサラダ油）を加工し、なんらかの機能を持たせた商品の製造過程での生成されたり、加工食品を焼いたり、揚げたりする過程でも生成されることもあります。


自然界にも存在しますが、加工食品は含有量が多く、特に問題視されているのです。
使用されている油によっては大量のトランス脂肪酸が含まれるているわけですから、
マーガリンはもちろん、バター、クッキー、スナック菓子(油で揚げたもの)には多くのトランス脂肪酸が含まれます。



各国がトランス脂肪酸の法規制をしているなか、



・摂取量が海外ほど多くないとみられる



という理由で表示義務さえない日本。
一時、「マーガリンは食べるプラスチック」とさえ騒がれました。

プラスチックといっても合成樹脂のプラスチックではありません。
プラスチックという言葉は「粘土の様な物性」を指し、マーガリンの柔らかい形状を思い出していただければわかると思います。

また、トランス脂肪酸を使用した食品は、カビも生えなければ、虫さえ食べない...とも。


良くも悪くも、一気に食べる気も失せます...。




メーカーも手をこまねいているわけではありません。
トランス脂肪酸を減らそうと原材料を替えているのです。

その結果、飽和脂肪酸の含有量が増えるといったリスクトレードオフが起きていると言います。
飽和脂肪酸は牛脂、ラード、パーム油、ショートニング、バターに含まれる一般的な脂肪。


しかし、日ごろから取りすぎと言われている飽和脂肪酸、原材料の置き換えでさらに増えたら、
何が体によいのか....。







■参照資料
・ウィキペディア：マーガリン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%B3
・ウィキペディア：バター
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC
・はてなキーワード：トランス脂肪酸
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%B9%BB%E9%CB%C3%BB%C0?kid=48917#f3
・山崎パン：トランス脂肪酸等に関する情報開示について
http://www.yamazakipan.co.jp/company/trans_fat/index2.html
・Jcastニュース：どうなるトランス脂肪酸規制　今後は飽和脂肪酸の方が危ない
http://www.j-cast.com/2012/01/09118066.html?p=all