ヨウ素の過剰摂取に注意

ヨウ素は新陳代謝を調節する甲状腺ホルモンの構成成分として重要な役割を担っています。
ただ、海外ではヨウ素欠乏による栄養障害が問題となるようですが、日本では逆に過剰摂取による健康障害のほうが問題となるようです。
理由としてはヨウ素は海水中に多く存在し、海藻類や魚介類に豊富に含まれており、日本人は日常から海藻類を食べることが多いためです。

推奨される1日のヨウ素摂取量は成人男女で130マイクログラムで、摂取してよいヨウ素の上限量は1日約2200マイクログラムとされています。
もし、上限量を超えたヨウ素を摂取した場合、以下のような症状があらわれることがあります。
・甲状腺機能低下症
・甲状腺中毒症
・体重減少
・頻脈
・筋力低下
・皮膚熱感

代表的な海藻類に含まれるヨウ素量（１グラムあたり）は以下の通りですので、普段から海藻類を食べる方は過剰摂取はあっても不足することはないことがわかります。
・素干し昆布　・・・　　約2400マイクログラム
・カットわかめ　・・・　約85マイクログラム
・乾燥ひじき　・・・　　約470マイクログラム

もし、海藻類が好きな方がいましたら、みそや納豆、しょう油、豆腐などの原料となる大豆にヨウ素中毒を防ぐ働きがあるので、一緒に摂取することを心掛けるとよいかと思います。