賞味期限が切れても卵は食べられる

＜賞味期限が切れても卵は食べられる＞
卵が賞味期限内に使い切れなくて、泣く泣く捨ててしまう事もしばしば。
一人暮らしだとなかなか使い切れないですよね。
しかし！実は賞味期限が切れても卵は食べられるんです！
卵を購入した際に記載されている賞味期限は、卵を生で食べられる期限を意味しています。
食中毒防止の観点から、サルモネラ菌の増殖が起こらない期間を基準にし、「卵を生で食べられる期限」として、設定されているんです。
卵は意外にも日持ちが良い食品で、無菌状態でしっかりと殻に包まれているのなら、簡単に腐ってしまうものではありません。
さらに現在、実際に市販されているたまごは、より新鮮・安全なものをお届けするために、「たまごの保存温度と生食できる日数」から算出されるよりも短い日数を賞味期限として設定しています。
なので賞味期限が切れても、しっかり加熱して食べれば大丈夫！
加熱を行う事によって菌を死滅させることが出来るので、賞味期限切れの卵を食べるときは加熱すると安心です。
期限を過ぎた卵は加熱調理（７０℃ １分以上、他の食材と混じる場合は７５℃ １分以上）して食べて下さい。
中までしっかりと火を通して食べましょう。半熟にしたい場合は、賞味期限内の卵を使いましょう。

＜いつまで食べられるのか＞
卵の流通や保存状態によって変わってきます。
賞味期限が過ぎたら、できるだけ早く加熱調理をしてから食べてください。
ご家庭の冷蔵庫保存では、賞味期限から、10日後ぐらいがおおよその目安だとお考えください。
十分に加熱していただければ、1週間ぐらいまで食べられます。
ちゃんとした状態で保存をしていたのなら、加熱すれば1ヶ月くらい過ぎても問題ないようですよ。
一ヶ月！？はちょっと怖いので、大体１週間くらいと考えておくと良さそう。それ以上は自己判断でお願いします。
一つの目安としては、「黄身が崩れていないか」「白身色が変わっていないか」が判断基準となります。
黄身が崩れているもの、腐敗臭がするものは食べないようにしましょう。

＜日持ちさせるには＞
安定的に１０℃以下に保存されていれば長期保存できるという報告があります。
たまごは常温（15度）でも３週間くらいは保存できますが、冷蔵庫で保存するほうが安心です。このとき、とがっているほうを下にして保存するとより長持ちします。
ゆでたまごにするより、生たまごのほうが日持ちします。卵の中に菌が侵入してしまった場合、白身に含まれる酵素が菌を殺してくれるのですが、熱を加えるとこの酵素の働きがなくなり腐りやすくなってしまうからです。

＜水に注意＞
たまごのカラは、実は小さな無数の穴が空いています。カラに水気が付いたままになると、カラの菌が繁殖して中に入ってしまいます。
殻に水気が付いたままにならないように気をつけてください。
洗うと気孔という殻にある穴から雑菌が水と一緒に卵の中に入ったりしてしまいます。
とがっているほうを下にして、生のまま、水分がつかないようにして冷蔵後で保管するのが良い。

＜ひびに注意＞
殻にひびが入っていると通常のものより早く傷みやすくなっています。
賞味期限内でも、卵の殻にひびが入っている場合、できる限り、生食はさけ、加熱調理してから食べてください。
ひびが入っているものは廃棄するか、悪くなっていないかよく観察し、しっかり火を通してから食べて下さい。