ジャガイモの食べ過ぎは糖尿病リスクを高める

ジャガイモを普段から食べる量が多い人は、
少ない人より糖尿病になりやすいようです。

先日、米国の医療従事者計11万1442人の健康データを対象に、
ジャガイモの摂取量と糖尿病の発症率の関連を調べた結果が発表されました。
当初、対象者は全員糖尿病にかかっていませんでしたが、
追跡期間中に、そのうちの1万5362人が糖尿病を発症しました。
その結果、

1.ジャガイモ料理を食べる頻度が週に2～4回の人は、
　週に1回未満の人に比べ、糖尿病の発症リスクが7％高くなる。
2.ジャガイモを毎日食べる人は、
　週に1回未満の人に比べ、33％も高くなる。
3.料理方法では、油で揚げるフライドポテトのリスクが一番高い。
4.ジャガイモを食べる量の多い人ほど、
　清涼飲料水を飲む量も多くなり、全体の摂取カロリーが増える。
5.週3回のジャガイモ料理を
　全粒穀物（玄米や全粒粉パンなど）に置き替えると、
　糖尿病リスクが12％下がる。

もともとジャガイモは糖質が高く、
糖尿病の心配のある人は食べる量を控えた方がよいとされています。
ジャガイモは糖質が多いだけでなく、
食べた後に血糖値を上昇させるスピード（GI値）が非常に高いからです。

糖質が高い主な食べ物におけるGI値（参考）
※糖尿病や糖尿病予備群の人は、GI値60以下が勧められています
・サツマイモ　　　55
・砂糖（ショ糖）　59
・アイスクリーム　66
・ヤマイモ　　　　75
・ドーナッツ　　　86
・チョコレート　　91
・どら焼き　　　　95
・ジャガイモ　　　95

一方でジャガイモは、体内のエネルギー源となる炭水化物をしっかりと摂取できる
栄養価の高い野菜として知られています。
今回の研究結果のように、油で揚げるといった高カロリーな調理法を控えること、
食べ過ぎないことが重要です。