総合感冒薬の飲み合わせ注意

自己診断で最も服用率の高い市販薬は、何と言っても風邪薬ではないでしょうか。
そんな風邪薬の意外に知られていない「飲み合わせの危険」を列挙します。
①解熱鎮痛剤・鼻炎薬・乗り物酔い止め薬などを風邪薬と併用すると、重複する成分が多いため作用が強く出過ぎる場合があり危険。
②飲酒時の服用は、アルコールが増強するため避けること。
③抗ヒスタミン剤やドリンク剤などカフェインが入っているものは、作用が重複するため、不眠・興奮・動悸などを起こす場合あり注意。
④血圧降下薬を服用中の人は、血圧降下薬の作用が弱められるので注意。
⑤糖尿病の薬を服用中の人は、作用を強めて低血糖となりやすいので注意。風邪薬のメチルエフェドリンは糖代謝を促進し血中グルコースを増加させる。
⑥脳血栓の薬を服用中の人は、ワルファリンなどが抗凝固薬の作用を強めることに注意。
⑦喘息を起こしやすい人は、アスピリン喘息（抗炎症剤）に注意。

良くない食べ合わせ・飲み合わせの例
①チーズやワインなど（チラミンが含まれるため）。
②牛乳など（ニューキノロン系が含まれる風邪薬に対してカルシウムが多いため効果を遅らせることあり）。
③ウコンドリンクやDHA・EPA入りのサプリメントなど（血栓症予防効果が期待される成分が入っておりアスピリン系の風邪薬にはご法度）。
以下参考として、鼻炎薬とレバーやアボカド、解熱薬とキャベツなども効果を遅らたり薬効を分解してしまうことあり注意。
（新潟薬科大学　高度薬剤師教育研究センターHP参照）