暖かくなると騒ぎだすカビ　水虫

いよいよ暖かい季節になると活動が活発になるもの…水虫のはなしです。

「水虫」とは「白癬（はくせん）菌」というカビの一種に感染したことによって起こる
感染症のことを言います。
水虫になると、かゆみや皮膚のただれなどの症状が現れます。
この白癬菌は、人の角質や毛、爪などにあるケラチンというたんぱく質を食べて生きているので、
手足や頭部、お腹など体の至る所に感染してしまいます。
白癬菌は高温多湿を好み（気温15度以上、湿度70％以上）、
靴の中をはじめ、高温多湿の時季や環境には特に注意が必要です。

もし、家族の中に水虫の人がいる場合は、
感染した人の落とす、菌の入ったアカが、皮膚に付着して感染してしまいます。
ほかにも、菌が寄生しているペットとのキスなど、スキンシップを通して感染したり、
土いじりなど屋外活動で土壌に触れることによって菌に感染するケースもあります。

いちど白癬菌が住み着くと、新陳代謝より早く新しい角質に移り続け、
もう自然には治りません。
水虫の治療には、塗り薬や内服薬があります。皮膚科専門医などに相談し、
症状にあわせて正しい処置をすることが大事です。

予防はまず清潔第一です。
白癬菌が皮膚に付着してから増殖を始める24時間以内に体を清潔にするなどの心がけで感染を防ぎましょう。