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デング熱を防ぐには

Jun 30, 2015 14:37:16
Category: Infectious Disease Health
 

2014年夏、騒動を引き起こしたデング熱。
感染源のヒトスジシマカは小さな水たまりを好んで産卵します。
蚊が発生しやすい梅雨時の今こそ、住まいの周囲の水たまりをなくすことで、ヒトスジシマカの発生を未然に防ぐことが必要です。

デング熱はデングウイルスが感染して発症する熱性感染症で、発熱や頭痛、ひふの発疹などが、主な症状。
日本ではヒトスジシマカが感染を媒介し、人間から人間へ直接感染することはありません。
有効なワクチンはないものの、感染しても発症しないことも多く、発症しても体内からウイルスが消失すると症状も改善する比較的良好な感染症といえます。
2014年8月、東京都の著名公園で感染が判明し、一時は大騒ぎになりましたが、秋が深まりヒトスジシマカの成虫が死滅すると、感染は終息しました。
この感染源であるヒトスジシマカの防除が、有効なデング熱対策となります。
ヒトスジシマカは5月中旬から10月下旬まで活動します。
中でもヒトスジシマカが発生しやすい梅雨時の今こそ、産卵やふ化を防ぐことが重要だといえます。
ヒトスジシマカは小さな水たまりを好んで産卵し、産卵後、水中に生息し、幼虫、サナギを経て、10日間前後で成虫になります。
産卵できる水たまりをなくすか、産卵されても成虫になるまでにたまり水を捨てれば、成虫が発生しにくいのです。
ヒトスジシマカの発生源は大きな公園だけではありません。
むしろ、住宅の周囲にある小さな水たまりが要注意。

では、住まいの周囲にある小さな水たまりとはどんなところでしょうか。
庭やベランダで雨ざらしの用具、植え込みに捨てられた弁当の殻や食品容器、空き地の草むらに放置されたビニール袋や空き缶、身近な植木鉢の受け皿など。
古タイヤや支柱立てなども、空洞部分に水がたまりやすいので注意しましょう。
意外と多い住まいの周辺の小さな水たまりに驚かされます。
これをその都度全て取り除くのは大変です。
まずは、水たまりを作らないことを意識しましょう。
庭やベランダで雨ざらし状態になっているものがないか、チェックし、不要な用具や容器は撤去、バケツなどは使用しない時には伏せておきましょう。
水やりが欠かせない植木鉢の受け皿などは、1週間に一度の間隔でたまり水を取り除けば、たとえヒトスジシマカが産卵していても、成虫になる前に防除できます。

蚊に刺されないように注意することよりも、水たまりを作らない工夫のほうが大切なようです。

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