海水浴の危険 －離岸流－

海水浴での水難事故の原因のひとつに、『離岸流』というものがあります。
離岸流は、海岸に波が押し寄せて抜けていく際に沖に向かう強い海流が発生する現象です。
オリンピック選手並の海流の速さですので、これに流されてしまうと岸にたどり着く前に体力が尽きておぼれてしまいます。
離岸流に近づかないため、発生しやすい場所を押さえて海水浴をすると良いと思います。
発生しやすい地形は、
・近くに波止場などの人工構造物がある
・波が海岸に対して直角に入る
・外洋に面している
・遠浅で、海岸線が長い
で、特に海岸がへこんでいて、波のかたちが周りとちがうところに発生しやすいそうです。

もし、離岸流に流されてしまったら。
前述の通り、そのまま岸に向かって泳いでも体力が続きません。
まず、落ち着いて岸の方向を確認します。そして、岸と平行に25mほど泳ぎます。
離岸流の幅は30mほどなので、平行に泳ぐことで離岸流から脱出します。
その後岸に向かって泳げば、徒に体力を消耗することもなく戻ることができます。

楽しい海水浴が悪い思い出となってしまわないよう、気をつけましょう。