離岸流のしくみ

[離岸流ってなに？]
岸から沖へ強く流れる、海水の流れのこと。逆らって泳ぐことはとても困難。
オリンピック選手でもその流れに逆らって泳ぐことが難しいほどの強い流れです。

[離岸流のしくみ]
海岸に向かって強い風が吹くと、海の水は波によって沖から海岸に打ち寄せられます。
そうすると、水はどんどん岸に貯まってしまい、どこかで沖にもどらなければならなくなる。その通り道が離岸流になります。

[脱出方法は？]
（1）落ち着くこと！
決して流れに逆らって泳いではダメ。
（2）岸と平行に泳ぐ！
離岸流の幅はわずか１０～３０ｍだからすぐに抜け出せます。
（3）岸に向かって泳ぐ！
決して流れに逆らって泳がないことが大事。

[発生しやすい海岸]
（1）海岸が太平洋や日本海等の外洋に面しているところ
（2）遠浅で、海岸線が長いところ
（3）波が海岸に対して直角に入る海岸
以上の３つを充たしている

[事故発生時における概要]
*南風（沖へ向かう風）が強く波も高い日に多い。遠浅である
*波高が3m以上の時に発生する模様
*川が海へと流れ出す地点は離岸流が発生しやすいと思われる
*地形的に湾状になっている箇所では小さい離岸流が発生している
*海面が穏やかで天気のよい日にも流されることがある

[各地の発生場所]
京都府 - 京丹後市
鳥取県 - 岩美町　鳥取市　湯梨浜町　境港市
島根県 - 出雲市　大田市　江津市　浜田市　益田市 など

最近では2012年8月5日に離岸流に流され１人死亡２人軽傷(茨城・鉾田)の事故が発生しています。
海水浴に行く際は、事故に気をつけてください。