・服の表面を火が駆け巡る？フラッシュスプレッド現象とは。

■フラッシュスプレッド現象とは
炎が一瞬のうちに服の表面において連鎖燃焼をおこすものである。
服が燃え上がったり、髪や周りに飛び火して火災を起こす可能性がある。
例として、袖の長い服で調理をしたり、たき火にあたったりした際に火が袖に燃え移って起こることがあげられる。
表面フラッシュ現象とも呼ばれる。

■どんな素材が起きやすいか
以下の特徴のある服でフラッシュスプレッド現象が起きやすい。
・綿やレーヨン等の易燃性のセルロース系繊維素材
・ネル地等のように生地の表面に細い繊維が起毛されていて、毛羽の間隔がある程度あり空気を含みやすい形状
・生地の表面が静電気等で毛羽立っている
・乾燥している

ＰＬ法の施行頃から「毛羽が燃えやすいので、火に近づけないで下さい」等と言ったフラッシュスプレッド関する警告表示のついた衣料品が出回っているため、それを参考にするのもよい。※
※時間の経過や洗濯などによって生地は変質するため、鵜呑みにしてはいけない

■対処法
NITEが推奨する対処法は以下である。
1.もし、素早く衣服を脱げる状況であれば、脱ぐ。
2.水道があればもちろん、そうでなくとも、飲み物や花瓶の水など手近にあるものをかぶる。
3.いかなる水も近くにない場合は、決して走り回らず、地面に火を押し付けて消す（窒息消火法）。
4.火が消えたら、119番。


■参考
フラッシュスプレッド現象の恐怖
http://mar3.sakura.ne.jp/flash.htm

コモンポストムービー
【体を這うように進む火!!料理をしていたおばあちゃんが炎に包まれる「フラッシュスプレッド現象」をとらえた決定的瞬間!!】
http://commonpost.boo.jp/?p=58469

ウィキペディア日本語版
【着衣着火】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9D%80%E8%A1%A3%E7%9D%80%E7%81%AB