あなたのいびきは睡眠時無呼吸症候群（SAS）？

いびきがうるさい、いびきが止まって驚いたなどといわれたことがある方ご注意を！
SASは、睡眠中に10秒以上の呼吸停止や無呼吸が5回以上繰り返される病気です。主にいびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。生活習慣病と密接に関係しており、放置すると生命の危険に及ぶこともあります。SAS特有の眠気は交通事故や労働災害を起こす危険もあり、早期に適切な治療をすることが大切です。
2003年に起こった山陽新幹線運転士さんの居眠り運転はこの症候群によって起こったことで、ある報告によると泥酔に近い飲酒状態の人より、重症のSAS患者さんの方がハンドル操作ミスが多かったとのデータが出ています。また、SASによる眠気ではありませんが、アメリカ睡眠調査「WAKE UP AMERICA」によると、スリーマイル島の原子力発電所の事故や、スペースシャトルチャレンジャーの事故は睡眠障害によって引き起こされたと報告されています。たかが眠気と侮ると大事故などを起こしかねません。
SASは、無意識に眠くなってしまったり症状が睡眠時のため自覚症状が少ないのが特徴ですが、治療を受ければしっかりコントロールできる病気ですので、心当たりのある方は早期に専門医による受診をお勧めします。