発ガン性が疑われるもの

発ガン性物質という言葉は以前から度々使われています。
身近な発がん性物質にはどんなものがあるでしょうか？
よく耳にするのは、タバコの煙やお肉や魚のこげ排気ガスや
食品添加物ですが、
国際的ながん研究機関 (IARC)が発表している物質が
数多くあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/IARC%E7%99%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E6%80%A7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E4%B8%80%E8%A6%A7
発ガン性が6段階ほどに分類されており、
高いグループから順に表示されています。
タバコの喫煙は一番発ガン率の高いグループに位置づけられています。

発がん性物質を一体どれくらい摂取すると、
ガンが発症するのか？と思い調べてみましたが、
一定の基準を算出しているデータは見つけられませんでした。
実験結果を公表しているサイトがありましたので、
ご紹介します。

ラットやマウスへの実験結果で、
穀物に生えるある種のカビ（真菌）がアフラトキシンと
いうカビ毒素を作り出し、これには強い発がん性があり、
これをラットに数μg（マイクログラム）を
１回投与したところ、数ヶ月後にはすべてのラットに
肝がんが発生したそうです。

また、肉を調理するときに含まれる物質でPhIPという
物質があり、これをラットに投与すると、雄では
大腸がん、前立腺がん、雌では乳腺がんが発生したそうです。
欧米ではこれらのがんによる死亡が多いため、
PhIPが原因ではないかとも言われているそうです。
http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/lecture/19991211a.html
(名古屋市立大学大学院医学研究科教授　津田 洋幸講演会より引用)

これらの実験結果は発ガン性物質そのものを投与した結果で
あるので、すぐにガンが発症し、有害であることが明らかに
なりますが、食品添加物や農薬などは、食品に微量に含まれています。
しかし、あくまでも発がん原因になる物質が含まれているので、
摂取することは控えるように心掛けたほうが身のためです。

基準値を示している商品も中にはありました。
昨年発売された特保のコーラにもカラメル色素に発ガン性
物質が入っていることが判明しましたが、
体重50kgの大人で、1日約16L（480mlペットボトル30本以上）
を毎日飲み続けなければ、問題ない量であると企業側の発表が
ありました。

がんが発症するのはかなり低い確率なのかもしれませんが、
普段の生活の中で発ガン物質に囲まれていることは
忘れてはいけないのですね。