夏に発祥するせきや発熱は本当に夏風邪ですか？

もうすぐ夏に入り、暑くなってきます。エアコンなどをガンガン掛けたまま寝てしまい、夏風邪を引いてしまい、せきや発熱といった症状に苦しむような人が出てくると思います。

　しかし、微熱やせきといった症状が長引いている人は要注意が必要です。というのも風邪だと思い込んでいると肺炎を発症しているケースが多いからです。当ケースの主な原因は、家や会社に潜むカビです。
　これは「夏型過敏性肺炎」と呼ばれるもので、カビの胞子を知らずに吸い込み発症するアレルギー性の肺炎です。症状は、からせき、微熱、息苦しく感じるなどです。症状が現れるのはカビが胞子を放散する間の６月～１０月と期間限定で、夏風邪と全く見分けがつかないらしいです。

　当病気に関しては、秋になって症状が消えても病気が治ったわけではなく、原因であるカビ対策をしない限り、夏が来れば思いだしたかのように毎年発症を繰り返します。
胞子を３～４年ぐらい吸っていて、免疫抗体ができた人に発症する。人によっては５年も繰り返していると、やがてはせきや息苦しさが年中続くようになることも・・・。

　原因菌は主に「トリコスポロン」というカビで、家庭内では風呂場や脱衣所などの腐った木枠、台所の水漏れ個所、洗濯機付近など水回りに発生していることが多いです。

夏から秋にかけて風邪の症状が２週間以上続ているようでしたら、まずは専門医のいる呼吸器科へいって見てもらったほうが良いかもしれないです。