身近な病気：うっかり病編

■うっかりミスの正体
左右違う靴を履いていたり、おつりをもらうのを忘れたり、ドアにぶつかってしまったりなど、うっかりミスの経験は誰しもあるはず。
単純にうっかりでかたづけたり、40代にもなると「俺も歳かな」なんて済ましたりしますが、そんなうっかりミスの中には、深刻な病気が潜んでいる場合もあるのです。
目の病気「緑内障」です。
■緑内障とは
患者数が全国に360万人以上もいるとされる緑内障ですが、じつは自覚症状がほとんどなく、およそ9割の方が気がつかない病気なのです。
そのため、病気に気づけないうちにうっかりミスが増えていき、外出できなくなったり、仕事をやめてしまったりするケースもあるのです。最悪の場合、失明のリスクも考えられます。
緑内障は眼球内の視神経が集中している盲点部分に圧がかかり、広がることで視神経が圧迫され、視野の一部が認識できなくなります。
投薬や外科手術で進行を遅らせることはできますが、回復することはありません。

■なぜ、自覚できないのか
人間の目は、出来る限り見える状態を確保できるように働く機能が備わっており、視野の中心部の視神経は最後まで生き残ります。
人間はものを認識する際に、目標を中心に据えて、視ていいるため、周辺の視野が弱くなっても、脳は見えていると感じます。視力検査でも発見できないのはそのためです。Cマークが見えれば周りがぼけていても視力は測定されます。
実際に、緑内障と診断されても、視力検査では1.2とう人もいます。
但し、見えてはいても、正常な場合より視野が狭くなっているため、これまでは周辺視野で捉えていた物体をみおとしたり、
距離感を失ったりしてしまい、人にぶつかる、ものをつかみ損ねるなど、うっかりが多発することになります。

■対処
緑内障は早期発見が一番です。
40歳以上というと、老眼と重なる時期です。老眼かなと感じたら、眼科検診をおすすめします。
自己チェックも可能です。
http://www.ntg40.jp/check/
試してみましたが、５分くらいで検査できます。