炬燵で寝ると危険！？

寒い冬は温かいこたつでお昼寝なんてことよくありますよね。暖かくて気持ちいいものだから、ついつい眠ってしまいます。
しかし子供の頃に親から「コタツで寝たら風邪ひくよ」と言われたことありませんか？

確かに、体温以上の温度で加熱され続けることは、思っている以上に身体に負担がかかります。
また、朝までぐっすりこたつで寝ちゃうなんてことになったら命の危険性もあるそうです。

そこで、「こたつ寝の危険性」についてお話したいと思います。

１．脱水症状
人間が一日に必要とする水分量は２．５L～３．０Lくらいです。冬は汗をかかないから水分はそんなに摂らなくても良いと思われがちですが、人間は不感蒸泄といって皮膚や呼吸器から常に水分を排出しています。
また、普通に寝ていてもコップ１杯以上の水分が失われるので、それがこたつだと失われる水分量はかなり増加してしまいます。
多くの水分が失われると、身体のミネラルバランスを崩してしまい身体がだるくなったり免疫力が低下します。

２．便秘
こたつで身体が水分不足になると、それを補うため小腸や大腸から水分が失われます。
腸の水分量が不足し便もカラカラになり便秘を引き起こします。

３．低温やけど
人間は体温より少し温かいものを心地よく感じます。
その少し温かいものが皮膚の同じ部分に長時間接触すると低温やけどを起こします。
４４℃で約６時間、４５℃で約３時間、４６℃で約１時間半で低温やけどを起こします。
低温やけどは、感覚が鈍く血流の悪い足に起こりやすくなっています。
低温やけどは見た目は軽傷に感じますが、皮下組織までダメージを負うこともあり、場合によっては皮膚移植が必要になるケースも少なくありません。

４．脳梗塞
こたつで身体が脱水症状になると血液中の水分も失われてしまいます。
少しうとうと寝てしまうだけなら大丈夫ですが、長時間眠ってしまうと水分補給ができず血液の水分が大量に失われてドロドロの血液になってしまいます。
ドロドロの血液は流れが悪くなり、流れないで固まってしまうこともあり、これが血栓と呼ばれるものです。
この血栓が脳にできると、脳梗塞となり命の危険を招きます。

以上、気持ちいいから止められないこたつ寝ですが、気を付けないとこんなに危険なんです。

では、どうすればこうした危険性を回避してこたつで温まれるんでしょうか？それは「こたつにみかん！」です！
みかんには水分とともに豊富なビタミンＣが含まれており、水分補給と風邪予防に効果的です。
また、ビタミンCは乾燥したお肌にうるおいをもたらす効果もあります。

今年の冬は、必ずこたつとみかんはセットにしてくださいね。