なぜ、胃腸が悪いとニキビが出来るのか

風邪が流行する季節には、ウイルス性の胃腸炎をおこすことも多くなります。
胃腸炎により胃腸の働きが悪くなると消化不良を起こし、
胃の不快感やお腹の張りをはじめ、吐き気や下痢などの症状にも悩まされます。

このような消化不良に陥ると、
本来はスムーズに体外へ送り出さなければならない不要物が
毒素となって胃腸に残ってしまいます。
毒素は肝臓や腎臓に送られて解毒しようとしますが、
完全には処理しきれないので、毛穴を通して体外に追い出そうとします。
このときに毛穴がダメージを受け、ニキビを作ってしまうのです。

そして、弱った胃が消化しようとするため、いつもより熱を発生させます。
この熱も、胃腸内の水分とくっついて毛穴から出ようとするので、
質熱によって、さらに毛穴はダメージを受けます。

さらに、消化不良によって食物から十分な栄養を摂れなくなり、
栄養バランスが崩れます。
特に健康な皮膚を作るためのビタミンが足りないと、
外の刺激から肌を守ることができず、ニキビになりやすくなります。

胃腸不良の悪循環からニキビは生まれていたのです。



このように出来てしまったニキビを改善するには、
胃腸の負担を減らすことが第一です。

お菓子やマヨネーズ、揚げ物などの脂っこい食品を控え、
できるだけ消化しやすい食品を摂るようにします。
野菜や果物は生で食べるより、調理したものを時間をかけて食べます。
また、排泄に重要な便の硬さを改善してくれる
お米、パン、おろしリンゴなどを摂ります。
具合が悪いときは、食べ過ぎないで少量から始めるといいでしょう。

毛穴は排泄器官であることを念頭において、
出来てしまったニキビのケアも忘れずに行いましょう。