冷えは万病の元

冷えを寒い時期だけのものと思っている人は多いかもしれません。でも、特に病気でもないのに普段から体の調子がよくない人、風邪をひきやすい人、生理痛がひどい人などは、季節を問わず体を温めてみて下さい。自分で冷えを感じていない人も、実は冷えていることもありますし、不調の原因が冷えであることは少なくないからです。
そもそも冷えとは、手足など体の末端や背中や腰といった部位が寒い冷たいと感じる状態で、血流不足や熱を自分で作りにくくなっている状態のことをいいます。
血液は、体中の細胞に栄養と酸素を運ぶ役目をしますから、血流不足になれば、必要なものを十分に運べなくなりますし、さらに細胞で作られた老廃物を運び出して捨てることもできないので、細胞が正常に機能しなくなります。また、熱を自分で作りにくいということは、体温が下がるので、本来の体温で働くべき酵素が働けなくなり、やはり細胞の機能が落ちます。
冷えは、生活習慣病、がん、うつ、不妊、アレルギーなど多くの病気の一因といっても過言ではなく、実際にこういう症状のある方たちの体は冷えていることが多いと言われています。
自覚症状や不調がある方は、体を温めるという簡単なことで改善することも多いので、試してみるといいかもしれません。