入浴中の睡眠は危険！

湯船に浸かっていると、そのまましばらく眠ってしまうという人は少なくないでしょう。
しかし、それは睡眠ではなく気絶に分類されます。

眠気とは「筋肉の緊張がほぐれ、心拍数が減少し、脳が睡眠物質メラトニンを分泌し、人体により効率的な休息をあたえるという現象」です。
それに対し、失神とは「大脳皮質全体あるいは脳幹の血流が瞬間的に遮断されることによっておこる一過性の瞬間的な意識消失発作」です。

湯船に浸かると眠くなるという現象は、入浴時に起こる血圧の急激な上昇と、その後の血管の拡張（体温が上がり過ぎないように）によって起こる血圧の下降が原因である。
つまり、湯船で寝ることは睡眠というよりも失神に近いということです。

失神（意識を失った状態）で肺に少量の水が入ることを引き金として、ショックで心臓が止まることがあります。
入浴事故の大半はこの失神によって起きています(推定一万人以上)

失神しないためには以下の入浴方法をこころがけてみましょう。
・ぬるめのお湯に浸かる。
　38～41度でややぬるいと感じ取れるくらい。42度以上は危険。

・入浴時間は15分以内に。
　入浴時間が長ければ長いほど、血液の降下が激しくなり、体温も上昇しやすい。
　体温が上昇すると、血液中の白血球が減少し、免疫力が低下してしまう。

・血圧の高い人は半身浴をする。
　湯船に浸かることで、水圧がかかり、血圧降下や息苦しいなどの症状が起こる。
　半身浴では心臓や肺への負担が少ない。

・飲酒後は入浴しない。
　アルコールには血管を拡張する、交感神経を麻痺させるという効果があるため、血圧降下を促進してしまう。

・深夜、起床後2時間は入浴しない。
　特に午前2時～起床時は危険。

・コップ一杯の水分をとる。
　入浴前後に補給するといい。

・ゆっくりと立ち上がる
　急に立ち上がることで血圧が急激に低下するため、お風呂から上がる時はゆっくりと立ち上がること。

引用元：意外と危険!! 入浴中に起こる眠気
http://matome.naver.jp/odai/2134743540312268201