抗菌とはなにか

抗菌加工された物品が増えつつあります。
櫛やボールペンなど、身近な日用品や家具などに抗菌加工されたものがよく見受けられるのではないでしょうか。
では「抗菌」とはなんでしょうか。

【抗菌とは】
細菌の発生・生育・増殖などを抑制すること。
(goo辞書)
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/72473/m0u/

つまり、通常よりも菌の発生を抑えるだけであり、まったく菌が発生しないわけではないということです。
また、抗菌効果が発揮されるのは、抗菌加工された表面のみであり、物品が汚れてしまった場合、汚れに対しては抗菌効果は発揮されません。

【いつまで持つの？】
抗菌効果がいつまで持続するか試した例があります。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/a_W_NEWS_042.html（独立行政法人国民生活センター）
http://www.e-baby.co.jp/circle/kosodate/report/re9807a.htm（子育てグッズ研究会）

抗菌加工された物品を使用して試した例は、二か月以上効果が持続した物品もありますが、効果の切れてしまった商品もありました。、
会社への問い合わせの例では、おもちゃなどは約一か月で効果が切れるという回答を得ています。
このことから、抗菌加工とは永遠のものではないことがわかります。


【抗菌材のリスク】
抗菌材を使用しているため、アレルギー持ちの方や、皮膚の弱い方への影響が皆無とは言えません。


菌は熱・乾燥に弱いため、熱湯消毒や、洗浄後の十分に乾燥させることによって、抗菌加工されていない物品でも、十分増殖をおさえることができます。
「抗菌」という言葉に対し、いつまでも効果があるものだと、また完全な効果があると思っていませんか？


【その他参考】
http://www7.ocn.ne.jp/~tosa/CCP019.html（トサヤ設備工芸株式会社）