深い呼吸を促すシトラスの香り

オレンジやレモンのような、さわやかな香りが漂うと、
不思議とリフレッシュした気分になります。
このように、人は 「いい香り」 を感じると、
自然と呼吸が深くゆっくりとなります。
反対に、不安を感じると呼吸が早く、浅くなりがちになるのです。

呼吸は酸素を吸うためにしているだけではなく、
感情や気分と密接にリンクしています。
いい香りを嗅ぐことは、自然な深呼吸のようなもの。
いい香りをかいで、深い呼吸になることで、
不安感がなくなり、リラックスにつながります。


また、いい香りはいい記憶と結びつきます。

鼻から吸った香り分子は、体内に入ると
そこから、脳内の感情や記憶をつかさどる辺縁系という部位へ
情報を直に伝達しています。
いい香りという情報が入ってくると、気持ちがリフレッシュするのはこのためです。
また、辺縁系は記憶を司る海馬という部位に直結しているため、
過去の記憶を呼び起こしやすいといわれています。
香りによって思い出される記憶は極めて明確で、

オレンジやレモンといったシトラスの香りは
幼いころから食卓にある身近な食材です。
シトラスを食べた時の味覚と嗅覚による、爽快感やリフレッシュ感を身体は記憶していて、
その時に感じた安心感や幸福感が明確に浮かび、
そして『またあの時のような楽しい時間を過ごしたい』と、
前向きな気持ちになることができるのです。

ストレスがたまりがちな現代、自分の内面も整えておきたいものです。
いそがしい日々の休憩タイムに、
シトラスの香りで深呼吸をして、リセットしてみてはいかがですか。