冷たいものをとり過ぎたら　ツボ温めケア

夏、気温が上昇するとともに、
冷たい飲み物や、アイスクリームなどが恋しくなる人も多いはず。

ところが、
人間の身体は、温度が低下すると血液の循環や神経の伝達速度が低下します。
冷たい食べ物や飲み物をたくさん摂りすぎると、
胃腸の血液循環が低下し活動が行いにくい状態になってしまいます。
冷たいもののとり過ぎは、
活動が鈍っている内臓にさらに負担をかける行為。
内臓が必死に消化をしようと働く結果、
腹痛を引き起こしたりもします。


そこで、冷えてしまった体に、ツボ療法はいかがでしょうか。
主なツボの名前と押し方を紹介します。

◎大椎（だいつい）
　頭を前に曲げた時、首の後ろで大きく突き出る骨の下のくぼみの部分。
　ドライヤーで温風をあててもよいし、指でさするようにしてこすってもOK。

◎三陰交（さんいんこう）
　くるぶしの内側のもっとも高い部分から上へ指4本分の場所にある。
　指でぐっと押したり、温灸をしても効果的。

◎八風（はっぷう）
　足の親指から小指までの各指の付け根の間にある。
　一本ずつ刺激するなら、足の指の両サイドを親指と人差し指で挟んでもむ。
　五本いっぺんに刺激するなら、指の間にそれぞれ手の指を入れる。
　そのまま足首をぐるぐる回すのもよい。

◎湧泉（ゆうせん）
　足の裏の中心より前の方にあって、第２と第３の指の骨の間で少し窪んだところ。
　湧泉は、百会という頭のてっぺんにあるツボと一緒に押すとよいです。
　足裏から頭まで気が抜けていくのでよく効きます。


ツボは、全身の血（けつ）の循環を改善し、心身にエネルギーが行き渡ることで
体内に侵入した邪気を追い出す効果があると言われています。
内臓の不調ケアは、夜寝る前などリラックスした状態でマッサージするのが効果的。
また、食前にツボ押しで内臓を温めておけば、
後の食事の消化を手助けしてくれます。