お餅にカビが生える原因は？食べても大丈夫なの？

お正月についたり、頂いたりしたお餅。小腹がすいたので食べようかな？と思ったときに、お餅をみてみると・・・カビが・・・なんてことありませんか？お餅はきちんと保存しないとすぐにカビが生えてしまいます。
カビは、「温度」「湿度」「空気（酸素）」「養分」の4つの条件が揃うと一気に繁殖してしまします。
①温度・・・カビが発生しやすい温度帯は20～30℃です。30℃以上になると発生は衰え始めます。また、低温度でも繁殖するものもあるので冷蔵庫の中でもカビは生えます。
②湿度・・・空気中の水分が多いほど発生します。湿度が80％を越えるとカビの発生も非常に高くなります。
③空気（酸素）・・・カビには空気（酸素）が必要不可欠です。他の条件（温度・湿度・養分）が揃っていても酸素がないと成長することができません。
④養分・・・お餅にカビが生えやすいのは、お餅はでんぷん・たんぱく質・水・脂質などカビの大好物な栄養分と湿気をたくさん含んでいて、カビが発生する条件が揃っているからです。

カビの生えたお餅は、多くのカビ菌が発がん性の高い毒や、アレルギーを起こすアレルゲンを出すことがわかっています。表面に生えたカビを取り除いても、カビの菌糸は内部に根を張っているため、表面だけでなく、内部に張っている菌糸まで取り除かないと安全とは言えないのです。お餅のカビを包丁などで削った後でも「あれ？カビ臭い」と感じるのは、カビの菌糸が内部に残っているためです。
もったいないですが、カビの生えたお餅は健康のために食べるのはやめましょう。