パソコン遠隔操作事件編

以前に話題になったパソコン遠隔操作事件ですが、この犯罪は、我々の生活に深く浸透しているネット社会が、実に多くの問題点を抱えたまであることを、世間に認知させた事件だと思います。問題点は多くあります。

①簡単に事件の被害者になってしまう
10年前と違い、今ではほとんどの人がパソコンやスマオートフォンを操作し、ネットワークにつながります。コンピュータの知識があまりなくても、自動的に接続できます。パソコン遠隔操作事件では誤認逮捕された人がいましたが、これからは、家にいてパソコンを使用しているだけで巻き込まれる可能性があるのです。
②簡単に犯罪者になれる
コンピュータウィルス(正確にはトロイプログラム)は専門学校で習う程度の知識で作成が可能との報道がありました。これからも同様の犯行が行われることは簡単に想像できます。犯罪候補者達が、実際に犯行を犯す（コンピュータウィルスを作る）ことが簡単な時代になってきているということです。
③簡単に捕まえられない
ネットワーク上の調査、たとえばアクセス履歴、プロバイダーの利用データなどでは、犯人にたどり着くことができていない。以前の事件では、犯人が挑戦的な態度をとったため、結果として防犯カメラ映像による犯人特定に至っただけでした。現状、警察はこのようなネット上のなりすまし犯人を特定する有効な手段をもっていないということです。

これらの犯罪から、自分の身を守るためには、やはりそれなりの知識が必要になります。現在は基本的な知識がなくても、簡単にネットワークに接続できるようになってきていますが、簡単になった分だけリスクが高くなったともいます。それは、なぜパソコンがコンピュータウィルスに感染するのかを知らないためです。自分のPCの感染を防ぐため、最低限の知識は学校で教育すべきだと思います。

・出所の不明なアプリケーションをダウンロードしたり実行したりしない
・ツイッターやフェイスブックなどにあるURLをクリックしない
・知り合いからのメールでもURLは不用意にクリックせず相手に確かめる
・OSやアプリケーションは自動アップデートで常に最新に保つ
・セキュリティソフトを有効に活用し、常に最新の状態に保つ

全て、特別な知識がなくても出来ることばかりですが、
ネットゲームやSNS程には利用者の興味を惹いていないのではないでしょうか。