タイヤの空気圧数値について

【タイヤの空気圧は、いったいどうすればいいのでしょうか？】
基本的に、車体ドアのところに、適正な空気圧を書いたシールがあります。(画像1参照)
車が通常想定している大きさのタイヤなら、この空気圧の数値どおりに入れれば問題ありません。
ここから、タイヤのサイズを変えたりする場合は、空気圧の変更が必要になります。

【空気圧が適正でないと？】
空気圧が適正でないと、いいことがありません。
少なすぎる場合は、グリップが弱くなり、カーブなどでの操縦の安定性が落ちます。
また、高速走行時などに破裂する危険性も高まります。
タイヤの片側だけが偏って磨り減っていきます。
逆に高すぎる場合は、まず乗り心地が悪くなります。
タイヤが膨らんでしまうため、真ん中の部分が偏って減ることになります。
また、当然ながら、とがった石などで破損しやすくなります。

【冬の空気圧は？】
スタッドレスタイヤ等の空気圧も、大きさが同じなら、通常のタイヤと同じ空気圧で問題ありません。
ただ、凍結している路面などを走るときは、通常より少し空気圧を低めに設定しておくと、凹凸の衝撃などを吸収してくれるので、少し運転しやすくなるそうです。

【空気圧調整のタイミングは？】
タイヤの空気は、1ヶ月ほどで10～20kPaほど抜けます。
こまめにチェックするのがよいでしょう。
ただ、ガソリンスタンドなどで空気圧を調整する場合、走行直後であることが多く、タイヤが熱を持っている場合があります。
タイヤが熱を持っていると、通常よりも空気圧が高く計測されるため、適正な空気圧に正確にあわせるのが難しくなります。
空気圧を計測するための機材を購入し、タイヤが冷えている走行前などにチェックするのがよいでしょう。

【タイヤの違いによる空気圧の違いは？】
タイヤの横には、いくつかの表記がされています。
ドア横の、適正空気圧を書いた横に書かれているのと同じ記載があります。
タイヤサイズと書かれているこれが、その車が標準で装備しているタイヤの大きさです。
たとえば、「205/65R15　94H」と書かれています。
前から順に、タイヤ幅、扁平率、ラジアル、リム径、ロードインデックス、速度記号となります。
このうち、空気圧に関係するのは、扁平率とロードインデックスです。
扁平率は、タイヤの断面の高さをタイヤ幅で割り、100をかけた%表記です。
この扁平率が小さいほど薄いタイヤであり、大きいほど厚いタイヤ、ということになります。
扁平率が低いタイヤは、乗り心地が悪くなりますが、カーブなどでの操縦の安定性が上昇します。
扁平率が高いタイヤは、クッションとなって衝撃を吸収してくれるので、乗り心地がよくなります。
扁平率を低くする場合は、空気圧を適正のものよりも高めに設定するとよいでしょう。

【適正空気圧の求め方は？】
空気圧の単位は、昔はkgf/cm2という単位がありましたが、現在ではkPaに統一され、kgf/cm2の単位は使えなくなっています。
単位変換は、kPa≒100kgf/cm2といったところでしょうか。
空気圧測定器でも、正式な新しいものでは、全てkPa表記になっていると思います。
ロードインデックスは、タイヤの加重指数というものです。
規格表を使い、ロードインデックスと適正空気圧で引くと、そのタイヤの耐荷重量が分かります。
タイヤを交換する際は、ロードインデックスと耐荷重量から、適正空気圧を導くことができます。
とはいえ、素人が下手に手を出すよりは、ガソリンスタンドやタイヤショップなどで調整してもらい、適正空気圧を教えてもらう方が確実かと思います。