熱湯、そのまま流していませんか？

ご家庭のキッチンで、パスタやそば・うどんなど麺類の茹で汁が出た時に、
何気なくそのまま排水口に流していませんか？

多くのキッチンの排水口から下の部分は、塩化ビニル樹脂（PVC）でできています。
この樹脂の耐熱温度は一般的に60℃とされています。

沸かしたての熱湯のような、高温の液体を流すと、樹脂部分が熱で変形して破損する恐れがあります。
さらに、カレーのような粘度が高いものを流す場合、液体が排水口の配管経路の部分に長くとどまり、
より破損リスクが高くなります。
排水配管によく使用されている素材なら、一般的には62～72℃で軟化してしまうので、
熱湯を頻繁に流していると、何らかの変形をおこす場合があるのです。

排水口に直接流す温度は、60℃未満を目安としてください。
鍋に残る熱湯はそのまま流さず、鍋の中を空にしたい時は、
大きなボウルなどをシンクに用意し、そこにいったん熱湯を入れて、
60℃未満まで冷えてから流すようにしましょう。