ヒートショックとは何？

お風呂の死亡原因によくあがる「ヒートショック」ですが、そもそもヒートショックとはなんでしょう。

■ヒートショックとは
温度差の激しい変化によって、血圧が急激に上昇/下降すること。
体にとても大きな負担がかかるため、突然死の原因になりやすいです。
また、上昇幅が大きいほど、下降幅も大きく、下降するスピードが短時間であると、眠気や失神、意識障害がおこると言われています。

日本の家屋は居間は暖房具で暖めるが、浴室には何も置いていないことが多いため、浴室でよく起きる事故として認識されています。
老人の突然死が多いのは、老人は欠陥が脆い、血圧の変化の影響を受けやすいためです。

■どういう人がなりやすい？
前述で老人の死亡原因に多いと書きましたが、老人でなくともヒートショックは起こりえます。
以下の条件にあてはまる人はヒートショックの影響を受けやすいです。

・高血圧、動脈硬化、糖尿病などの病気がある人
・肥満気味で、睡眠時無呼吸症候群など呼吸に問題のある人
・不整脈がある人
・一番風呂に入る事が多い人
・熱いお風呂が好きな人
・お酒を飲んでから、お風呂に入る人


■ヒートショックを予防しよう
入浴前に実践することで、ヒートショックを予防しましょう。
・シャワーを高い位置から浴槽に入れて、お湯を溜める
　シャワー給湯することで、浴室内の温度が１５分で１０度上昇すると言われている

・脱衣所に暖房器具を置く
　暖房器具が無い場合は、浴槽にお湯を溜めていれば、ふたを開けておくことで浴室の温度を上げることができます。
　また、浴室の床にマットやスノコをひくことも有効です。

・お風呂の温度を38～40度位に設定する
　42度以上のお湯は、心臓に負担がかかります。
　41度以上となると、浴室事故の死亡者が増加する傾向があります。
　また、入浴の際はいきなり浴槽に入らず、心臓に遠い部分からかけ湯をして身体をお湯に慣らしてから入りましょう。

・高齢者や高血圧の人の一番風呂は避ける
　一番風呂は浴室が暖まっていないので、ヒートショックを起こしやすいです。
　家族が入った後の浴室内が暖まった状態で入るようにしましょう。

・食後すぐの入浴は避ける
・入浴前に、アルコールや降圧剤など薬を飲まないようにする
　血圧が上がった状態のため、ヒートショックの影響を受けやすいです。


脱衣所・浴室のほか、トイレもヒートショックを起こしやすい場所です。
・トイレに近い部屋を寝室にする
　夜間何度もトイレに起きる高齢者やヒートショックになりやすい人は、できるだけトイレに近い部屋で就寝できるように配慮をしてあげましょう。

・トイレに窓がある場合には、カーテンをつける。
　窓にカーテンを取り付けるだけでも断熱効果が見込めます。

・トイレにも暖房機を置く
　室内暖房機能付きウォシュレットを導入する。
　ポカピカという、ハロゲンヒーター内臓の証明を取り付ける。
　http://www.paag.co.jp/product/03/

など温度変化が極力少なくなるように注意して、ヒートショックを未然に防ぎましょう。



【参考】
ティーペック健康ニュース
第242号　2013/1/10
http://www.t-pec.co.jp/health-news/2012/01.html


ヒートショックの原因と対策
http://hayr51.biz/heatshock/