トイレのドアのリスク

毎日、利用されるトイレですが、そのトイレのドアについて気にされたことはありますか？
トイレの外側から手前に開ける「外開きのドア」、内側に引く「内開きのドア」、そして「引き戸」と、さまざまなタイプがあります。
普段、特別気にすることはないと思いますが、トイレのドアにもリスクがあります。

『公共施設は基本内開き』

不特定多数の人が利用する公共のトイレ(個室女性用・男性大便用)では、内開きのドアが採用されるケースが多いです。
もし外開きのドアだとトイレの個室から出る際に、ドアを他の人にぶつけてしまう危険性があります。
ドアを内開きにしておけば、そのような事故を防ぐことができます。

『住宅のトイレはどうでしょう？』

住宅の場合は外開きのドアが多く使われています。
家の間取りやスペース的な問題で内開きにしているケースもありますが、できれば外開きがベターな選択です。
内開きドアにすると、万一トイレの中で家族が倒れたりすると身体がドアにひっかかり、開けられなくなってしまう危険性があります。（引き戸にも同様なリスクがあります。)　
外開きドアなら、その心配はありません。家族が使うトイレですから、ドアを開ける際にぶつける危険性も低いでしょう。

『しかし、外開きドアにもリスクが！』

以前リスクの低いはずの外開きドアのトイレで、女性が「遭難」するという事故がありました。
女性は１人でマンションに住んでいたのですが、トイレに入ったとき思いがけないことが起きました。
廊下の壁に立てかけていた荷物が倒れてしまい、トイレのドアをつっかい棒のように押さえつけてしまったのです。（引き戸にも同様なリスクがあります。）
中からドアを押してもびくともしないため、女性は数日間、トイレに閉じ込められることになったようです。
家族がいたり、携帯電話を持ちこんでいれば、すぐに助けてもらえたのでしょうが、悪い条件が重なってしまったようです。

『想定外をできるだけなくす』

家の中でもリスクがあることは、認識した方がいいです。どんな事故がおきるかわかりません。
100%防ぐことは難しいですが、普段からの心がけしだいでリスクを減らすことは可能です。