ヘリウムガスの事故

12歳のアイドルが番組収録中の事故で意識不明に陥ったニュースがりましたが、これは特別なケースではないようです。
パーティーグッズとして気軽なイメージがありますが命に関わる事故に発展するケースがあります。

ヘリウムガスの特徴として空気より軽く、不燃であること。
ヘリウムガス自体は人体には無害なため、作業で使用する面では人体に影響がありません。ヘリウムガスで声が変わるのは、空気より軽いヘリウムが咽喉内に満たされることで、音速があがる為です。

ただし、ヘリウムガスを吸引した場合は、肺の中の空気とヘリウムガスの入れ替わりが起きます。これはおぼれた時に肺の中の空気と水が入れかわる状態とおなじです。これにより、脳に酸素がいかなくなり、急に意識を失ったり、呼吸が停止することが起こります。

海外では死亡事故も報道されており、意識が回復しても後遺症が残るケースもあります。

パーティー用のヘリウムガスはこれを防ぐため、酸素が混入されています。(ヘリウム80％、酸素20％ていどの割合)
それでも、未発達な子供が使用すると、事故が起こる可能性があがります。実際にヘリウムガスの吸引による事故の大半は子供のようです。