30年ほど前になくなった「くる病」が・・・

実は、2000年ごろからくる病の患者が増え始めています。
栄養不足というよりはいろいろな要素が原因でくる病になってしまうようです。

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●くる病とは？
成長期（骨の発育期）の小児でカルシウムが骨に沈着せず、軟らかい骨様組織が増加している状態をいいます。
多くの場合、骨の成長障害および骨格や軟骨部の変形を伴います。
原因はビタミンＤ欠乏、ビタミンＤの合成障害、ビタミンＤ受容体の異常、リンの不足、腎尿細管障害などさまざまです。
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症状としては、足の骨が身体を支えきれずにO脚のように曲がります。
かかとをつけてまっすぐ立ってみて、膝と膝の間が3cm以上あいていると「くる病」の疑いがあります。


どのようなことが原因で「くる病」になるのでしょうか。
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●母乳にはビタミンDが少ない？
母乳には赤ちゃんの成長や免疫力を高めるための栄養が多いのですが、骨の形成を助けるビタミンDが極端に少ないそうです。
ただし、母乳だけが原因ではありません。
ビタミンDは日光に当たることで体内に生成されます。
最近では紫外線の影響が強いので、日光浴を強く進めていません。
赤ちゃんに日焼け止めを塗って外出する方もいると思いますが、それではビタミンDは生成されないそうです。
日差しの強い日中は避け、朝や夕方などの時間に日光浴をしましょう。
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●アレルギーを気にしすぎ？
離乳食を遅れてスタートさせることや、アレルギーを気にしてビタミンDを多く含む食材を与えないこともあるようです。
「離乳食を遅らせると、アレルギー体質にならない」というのは医学的根拠はなく、間違いです。
たった1ヶ月離乳食を遅らせただけでビタミンDが不足し、骨の成長がうまくいきません。
適切な時期に離乳食をスタートさせることは赤ちゃんの成長にとても大切です。
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くる病にならないためには毎日の食生活を見直し、予防しましょう。
また、くる病は適切な治療をすれば治ります。
自分の子が「くる病」じゃないかと思った方は一度診察を受けてください。