幼児に銀杏は食べさせない

秋も深まり、銀杏の美味しい季節になりました。
茶碗蒸しや土瓶蒸しなど、秋の献立には欠かせない銀杏ですが、食べ過ぎには注意を。

銀杏は昔から中国では肺の病によく効く薬とされており、せき、たん、ぜんそくなどに効果があると言われています。
しかし、食べ過ぎると中毒を起こすことがあります。
特に小さな子供は数粒食べただけで痙攣を起こし、意識を失うこともあり、死亡例も報告されています。

有害成分の正体は長い間わからなかったのですが、1988年に4-O-メチルピリドキシン(MPN)という物質が関与していることが明らかになりました。
この成分はビタミンB6の作用を阻害することにより、見かけ上、ビタミンＢ6欠乏症状を引き起こし、痙攣などの中毒症状が現れます。

予防法は食べないこと。
10歳未満の子供には食べさせないのが一番。大人はほどほどに。

【参考】
銀杏中毒の原因を突き止めた北海道医療大学のHP
http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~wadakg/keyword/ginkgofoodp.html