タマネギ中毒

ご存知の方も多いと思いますが、猫や犬に玉ねぎを与えてはいけません。牛、ウサギ、羊もダメです。猿は大丈夫です。

ネギ類には、「アリルプロピルジスルファイド」と呼ばれる犬猫の赤血球を破裂させる物質が含まれております。
人の赤血球は関係ありませんが、この物質は熱でも不活化しないため、犬猫に対しては煮ても焼いてもあぶないのです。
ハンバーグや、すき焼きやお味噌汁など、タマネギを一緒に料理したものもあげてはいけません。


「アリルプロピルジスルファイド」は硫黄化合物で、ネギ類には、他の野菜に比べ硫黄化合物が特に多く含まれています。玉ねぎ・ニンニク・長ネギ・ニラは同じ、ユリ科ネギ属の仲間であり、３つに共通する独特のニオイ辛味の成分が硫黄化合物です。
タマネギの中毒量は、犬の場合体重１kgあたり１５ｇから２０ｇ、猫の場合体重１kgあたり２８ｇほどと言われています。

個体差も大きいのですが、摂取すると、赤血球が破壊されていることが検査で判明します。
貧血、下痢・嘔吐・黄疸・血尿、酸欠などの症状が引き起こされます。
命に関わることですので、試したりはしないで下さい。