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身近な危険物:収れん火災編

Oct 23, 2013 09:23:36
Category: Fire
 

収れん火災とは、凸レンズ状の透明な物体、あるいは凹面鏡状の反射物によって一点に集中した太陽光が、可燃物を発火させることにより発生する火災です。
火災の発生原因全体に占める割合は決して高くありませんが、年間数件~十数件の事例が見られることから、
火災の原因としては無視できないといえます。

■収れん火災の例
①アクセサリー取付用吸着盤 
無人の自動車が爆発した。原因は、まずダッシュボードに置かれたライターに充填されたブタンガスが高温により漏れ出し、
 次にフロントガラスに貼り付けられていたアクセサリー取付用吸着盤が、太陽光を集めてブタンガスを発火させたためだと推定されている。
②水晶玉 
貴金属店でボヤが発生した。このボヤの原因はショーウインドウに置かれていた水晶玉であった。ショーウインドウに差し込んだ太陽光を水晶玉が集光し、水晶玉の置かれていた座布団に焦点を作って、火災を発生させた。
③ビルのミラーガラス
ビルのミラーガラスに反射した太陽光が、路上に置かれていたオートバイのシートに収束して火災が発生した。
④水が入ったペットボトル
材木置き場に置かれていたネコ避けのためのペットボトルが太陽光を収束させ、火災を引き起こした。
⑤その他の原因
以下も収れん火災の原因となったことがある。
 ・ビニールハウス
 ・ステンレスボウル
 ・自転車のアルミホイール

■収れん火災が発生しやすい時期
収れん火災は、日差しの強い昼間、あるいは夏に発生しやすいと思われがちであるが、夕方あるいは冬に比較的多く発生することが知られている。
夕方や冬の方が、昼間や夏に比べて太陽の高度が低いため、室内に太陽光がより差し込みやすいためであると考えられている。
■収れん火災の予防
レンズおよび凹面鏡の役割を起こす可能性のある物体は、直射日光の当たらない場所に置くこと、外出時はカーテンを閉めて、室内に直射日光を入れないこと等が有効。

日本語   
Username
勇次郎
Credibility
高い
 
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