「スタッドレスタイヤ」と「チェーンタイヤ」の違い

雪道を自動車で走るには、必須な「スタッドレスタイヤ」と「チェーンタイヤ」。
さて、この2つには、どういった特徴があり、どういった場面で使えばいいのでしょうか？


【スタッドレスタイヤ】
(1)特徴
スタッドレスタイヤの一番の特徴は、「深い溝」です。
深いタイヤの溝が雪をしっかり踏み固め、大きなブロックの角で雪をしっかり蹴り出すことにより
路面との抵抗力を高めています。
さらにタイヤのトレッド部にある無数の切り込み（サイピング）は、
タイヤの回転時に発生する熱や圧力で溶けた雪や氷を排出する効果があります。


(2)メリット
スタッドレスタイヤの使用におけるもっとも大きなメリットは、やはり圧雪路における安定した走行を得られることです。
特に車がもっとも不安定になるコーナリングや下り坂において、スタッドレスタイヤは最大の効果を発揮すると言えます。


(3)デメリット
チェーンタイヤと比較すると購入価格が若干高めであることもその一つです。
また、スタッドレスタイヤのもっとも大きな問題点は、「アイスバーン」を作りあげてしまう点です。
交差点など車の停車、発車が繰り返される場所などでは、タイヤの摩擦によって路面が磨き上げられ、
「アイスバーン」を作りあげてしまいます。
これは車のみならず歩行者にも危険を及ぼす可能性があります。


【チェーンタイヤ】
(1)特徴
その特徴は何といってもタイヤを包み込む切れ目のないスプリング構造のデザインです。
制限速度はそれぞれ指定されています。金属製タイプの多くは30km、非金属タイプは50kmです。

(2)メリット
チェーンタイヤの方が駆動力を路面に伝えやすく坂道での登坂能力に優れ滑り止めの効果が高いことです。
また、凍結路に強いです。

(3)デメリット
雪の無いところでは走れないということです。
そのため、雪道がないところを走るには、チェーンをはずさないといけません。



使い分けとして、
積雪地域を走行する機会が多い場合には、スタッドレスタイヤを購入したほうがよいです。
しかし、チェーンタイヤの方が駆動力を路面に伝えやすく坂道での登坂能力に優れ滑り止めの効果が高いので、
豪雪時や緊急時に装着することをおすすめします。(実際に、高速道路で全車チェーン規制が敷かれる場合があります)

今後の参考として、自分の最適の積雪対策をしてみて下さい。



参考
http://brainavi.net/159/160/
http://www.coara.or.jp/~ichiroh/tiar.html