緊急時の車からの脱出

自動車用緊急脱出ハンマーは交通事故や水没事故などで車内に閉じ込められたときに、ウインドーガラスを割って車外に緊急脱出するために有効な商品です。
しかし、市販されている自動車用緊急脱出ハンマーの中には、ウインドーガラスを破砕できないものもあるようです。
自動車用緊急脱出ハンマーには、本体のグリップ部を金づちのように握って使用する「金づちタイプ」や、グリップ部をピックのように握って使用する「ピックタイプ」、ヘッド部をウインドーガラスに押し当てて使用する「ポンチタイプ」があります。
これらの商品は、カーショップや、カーディーラー、ホームセンター、インターネット通信販売で購入できますが、自動車用緊急脱出ハンマーの性能に関する国内の規格・基準はありません。
購入する際の注意点としては、ＧＳマークがついているかどうか等を参考にすると良いようです。

また、いざという時のための備えとしては、
１．必要なときに自動車用緊急脱出ハンマーを的確に手に取れるよう、運転手の手が確実に届くわかりやすい場所に設置する。

２．フロントガラスは合わせガラスのため、自動車用緊急脱出ハンマーで破砕しようとしてもヒビが入る程度で破砕できず、車外に脱出できないため、緊急時に車外に脱出する際は、側面のウインドーガラスの隅を破砕する。

３．水没時には通常はエンジンの重みで車体が前のめりになり、運転席や助手席のガラスが水没しやすいため、後部座席のウインドーガラスを割ったほうが安全。