ピストバイクについて（自転車交通ルール）

[ ピストバイクとは ]
ピストバイクは、もともとは競技用のトラックレーサーの別名です。
少しでも軽量化・無駄な機能を省くために、変速機能やフリーギア・ブレーキといった機構を外しています。
ただ、トラックレーサーの場合、競技中に止まったりすることなどないので、ブレーキなどがなくても問題にはならないのです。
通常のフリーギアと呼ばれる自転車とは違う、独特な乗り心地や漕ぐ力がダイレクトにタイヤに伝わる自転車との一体感、カラーリングやデザイン等の面で評価されており、若者に人気が出てきています。
その一方で、通常の自転車に比べても、マナーの悪い乗り手が現れており、問題にもなっています。

止まる時には、地面に足を突くか、後ろ向きに漕いで、無理やりタイヤの回転を止めるらしいです。
元々が競技用であり、公道を走ることを想定して作られていないため、公道での安全性には難があります。
また、ブレーキ器具を取り付けるための穴なども開いておらず、ブレーキなしで販売されていることがあるようですが、公道では乗れません。
ただし、たとえブレーキが付いていても、ピストバイクは他の自転車に比べて、制動距離が長い(急ブレーキがききにくい)ようです。


[ 合法なのか ]
ブレーキなしは、日本の公道では完全に違法です。
日本の公道では、前後輪にブレーキを取り付けないと確実に道路交通法違反になります。
日本の道路交通法におけるブレーキの定義は、時速10キロメートルでの制動距離３メートル以内（乾燥した平坦な舗装路面）です。
海外では、後輪にしかブレーキをつけなくても大丈夫なところもあるようですが、それでも、ブレーキなしはやはり違法なようです。
日本では、前後輪にブレーキを取り付けた、公道を走れるタイプも販売されているようですが、それと並んで、ブレーキなしのタイプも売られています。


[ コースターブレーキ ]
後ろ向きに漕ぐことで、ブレーキがかかる機構のことです。
合法的で実用性も高いブレーキですが、ブレーキレバーやワイヤーのようなものは存在しないため、見た目的には、後輪用のブレーキが取り付けられていないようにも見えます。
海外では割と主流らしく、昔は日本の自転車にも多かったそうですが、最近の日本の自転車には珍しくなり、ピストバイクの騒動と相まって、同類に見られることもあるようです。
警察等に説明を求められた時、きちんと説明できるようにしておかないと、面倒なことになるかもしれません。
固定ギアの場合、後ろ回しでブレーキがかかるのは、構造的にそうなっているだけで、ブレーキを取り付けているわけではないため、何かしらのブレーキを後輪にもつけないと違法になります。


[ 自転車で違反した場合の罰則 ]
自転車で何かしらの違反をして警察に捕まった場合、いきなり赤切符(道路交通違反事件迅速処理のための共用方式)をきられます。
自動車での交通違反の場合、軽微なものなら、青切符(交通反則告知書)をきられます。
青切符の場合、反則金を支払うことで、裁判による審理が免除され、特にペナルティのようなものも発生しませんが、
赤切符の場合、これは犯罪として裁判の審理を受け、罰金刑に処されて、前科が付きます。
自転車には、免許も点数もないので、青切符はきらない、と法律で決まっているそうです。
多くの場合は略式裁判で、テレビで見る法廷に立つような事態にはならず、書類で処理され、ほぼ100%有罪となります。
基本は罰金ですが、悪質な場合懲役刑もあり得ます。
自転車において、違反とされる行為は全て対象となりますので注意。
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・二人乗り
・ヘッドホン
・携帯やスマホを操作しながらの運転
・歩行者にぶつかる。
・駐車違反
・スピード違反
・整備不良等
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自転車は自動車より軽い感覚で乗れますが、責任まで軽くはありません。
交通ルールはきちんと守り、マナーを守って利用しましょう!!