子供が洗剤などを誤飲した場合

子供が酸やアルカリなど腐食性の強いもの（洗剤やカビ取り剤、漂白剤など強アルカリ性または強酸性と表記されているもの）を誤飲した場合には、吐かせず牛乳やミルク、卵白を飲ませるのがよい。牛乳のたんぱく質が粘膜を保護し腐食性を希釈する働きがあるからで、素人考えで学校で学んだようにアルカリ性には酸性のものを、酸性のものにはアルカリ性のものを飲ませて胃の中で中和しようなどとすると非常に危険である。中和反応によって発生した熱でますます化学熱傷を重症化させることにもなりかねない。また、炭酸飲料を飲ませると発生するガスによって消化管がふくらみ、ついには穴があく危険性があるので絶対にしてはいけない。いずれにしろただちに病院で受診することが必要。

※牛乳を飲ませてはいけない場合！
衣類の防虫剤や石油製品、アルコールなどは、油に溶けやすい性質なので牛乳の中の脂肪分に溶けて吸収を早めてしまう危険があるため、これらの誤飲の場合は牛乳を飲ませてはいけない