テレビゲームの効用

悪い事ばかり言われているテレビゲームですが、必ずしも悪影響ばかりではなさそうです。
以下、文部科学省に関連報告書が掲載されていたので、そちらから抜粋します。

　　元報告書はこちら：「子どもとテレビゲーム」に関するNPO等についての調査研究－米国を中心に－（報告書概要）
　　　http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/04033001.htm

ゲームが与える良い影響
・ゲームをクリアした時に自分に自信を持つことができる
・友人他者とのチームワークを促す(一緒にプレイした場合)
・機器に慣れ親しむことができる


・視覚的能力の向上、訓練
　　・空間知覚能力などの視覚的能力が向上
　　　　⇒シミュレーション効果
　　　　　地図の読みや車椅子の運転などの実際的な技能も伸ばすそうです。

・教科学習として
　　・読書、算数、問題解決のスキルを養う
　　　　⇒教育を目的としたテレビゲームは強い効果を発揮しているそうです。

・心理臨床
　　・ガンや腫瘍の治療のために化学療法を受ける苦痛や不安、副作用に対する心配を減らす
　　・脅迫的で自己破壊的な行為を解消

・二次的効果
　　・社会的不適応（とくに不登校の子ども)の適応を促す
　　　　⇒ゲームが相談員と子どものクッションとなり
　　　　　子どもとテレビゲームをしたり、あるいは、
　　　　　それを話題にしたりすることによって、カウ
　　　　　ンセリングがうまく進むそうです。




テレビゲームでは「悪い影響」と「良い影響」の両方が予想されており、
特に海外からは、日本のテレビゲームは暴力的と評されることが多く、
暴力的な考えが助長されたり、暴力的傾向が強化されている(暴力的傾向のある人が、ますます暴力的になっている)可能性も考えられるそうです。

子どもの場合、テレビゲームが「悪い影響」をもたらすか「良い影響」をもたらすかは
テレビゲームの製作者、保護者や教員などの大人の支援など、大人の責任が大きくもあると言えます。


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以下、こちらからは、海外の事例ですが、

・創造性を高める(ミシガン州立大学調査)
　　⇒よりゲームをする子どもほど、クリエイティブ性が高い事が判明
・脳が若返り効果（米アイオワ大学調査)
　　⇒複雑で管理能力のいる作業の効率がゲームをしない人よりも30～50％向上
・視覚を鋭敏にしたり、弱視を改善する効果(アクションゲーム)
・セラピー効果
　　⇒ギャンブル依存症の人間がギャンブルに対して抑えきれない欲求を感じることを防ぐ
・周囲の状況の変化を察知する能力や、情報を同時に処理する能力が向上(雑誌：natureより)
・週に３時間テレビゲームをする医師は、しない医師に比べて、腹腔鏡手術で37％ミスがすくなく、処置を27％早く行える。


といった効果があるそうです。