鶏肉の食中毒

国の規制により、ユッケやレバーが食べられなくなってから
久しいですが、生食の鶏肉に関しては規制は行われていません。

食中毒と聞くと、腸管出血性大腸菌(O-157、O-111)を
耳にすることが多いですが、近年増加傾向にあるのが
「カンピロバクター菌」という菌。
家畜の腸内に住んでいる菌で、熱や乾燥に弱く、
酸素がないと発育できないそうですが、
他の食中毒菌に比べて少量でも食中毒を起こすという
特徴があります。
また、低温に強く４℃でも長期間生存できます。

食中毒の症状としては、潜伏期間があり菌が侵入してから
発症するまで２－７日間程かかり、腹痛、下痢、発熱、頭痛、
吐き気などの症状があらわれます。
抵抗力の幼児や高齢者は、症状が重く長期化することもあります。
また、恐ろしいことに、「カンピロバクター菌」は
ギランバレー症候群(急激に発症し、主として運動障害を起こす末梢神経疾患で、下肢の筋力低下による歩行困難、顔面の神経麻痺、呼吸筋も侵されて人工呼吸器が必要な場合も起こりうる病気)の原因とも言われているそうです。

食中毒の事例として、鶏肉の生食によるもの、
焼肉・バーベキューでの、加熱不足によるものが多いようです。

とにかく十分に加熱して食べることが大事で、
生でいただくときも、信用のあるお店を選ぶ、
また、体調の悪い時は避けるのが大事なようです。

カンピロバクター食中毒
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/67f/campylobacter.html